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ホワイト企業のブラック職場より

メーカーの人事部門で人材育成関係の仕事をしてます。仕事がら組織とか戦略とかの本の書評が多めです

ツエーゲン金沢は1万人動員を達成出来るのか?

我らがツエーゲン金沢は現在順位的には比較的健闘しているのですが、観客動員数は22チーム中21位というさみしさです。

そんな中で9月14日のJ2リーグ第32節、ツエーゲン金沢vs琉球FC戦で1万人チャレンジデーが開催されるのですが、ツエーゲン金沢は西部緑地に本当に1万人動員する事が出来るのか?主にデータの面から検証してみたいと思います。

Jリーグはデータ分析を重視しているのでいろいろなサイトでもデータ分析がさかんです。そういったデータを集めてエクセルに打ち込んでみました。

ツエーゲン金沢は2015年にJ2に昇格しましたので、2015年から2019年の直近の試合のデータを使って分析してみる事にしました。

まず、基本的なデータですが、ツエーゲン金沢の各年度の平均入場者数は2015年は4910人、2016年は4179人、2017年は4396人、2018年は4528人、2019年は今の所4561人です。

J2参入初年度の平均入場者数が最も多くて、そこから下り、そのあと徐々に入場者数を増やしていまる感じですが、いま時点ではだいたい4500名くらいがツエーゲン金沢の平均動員能力と言えそうです。

ただ、エクセルで偏差を計算して見てみると2044人分もあります。これは、動員の平均値である4500人からから上下に2000人強変動するのが常時発生すると言う事ですから、かなり試合毎に入場者数にバラツキが発生していると言うことです。これは後述します。

次に2015年から直近までの最大動員数なのですが、最大動員数は2015年9月13日第31節のジュビロ磐田戦の12353人です。2番目は2017年9月17日第33節の名古屋グランパス戦の11173人です。1万人超えは2015年以降のホーム戦が99試合(カップ戦除く)でこの2試合のみなので、1万人超えのハードルがいかに高い目標であるのかが分かります。

一方、最低動員数は2015年4月1日第5節の愛媛戦の1227人です。ちなみにこの日は平日で雨という悪条件が重なっています。

このように、平均入場者数は4500人強でありながら、最大動員数と最小動員数で差が1万人以上ありますので、変動要因がかなり大きいという事が言えます。

僕自身もスタジアムに何度も足を運んでいますが、今回データを見てみてあらためて分かった事がありますので、観客動員に大きな影響を与える項目を見ていきたいと思います。

「対戦チームの動員力」
これはスタジアムに足を運んでいてよく実感する事ですが、とにかく新潟サポさんの人数はホームのツエーゲンサポよりも多い事もあるくらいで、対戦チームによって観客数は大きく変わります。

ちなみに動員が多かった対戦相手ですが、新潟、セレッソ大阪、松本、大宮、柏、磐田、名古屋の7チームです。

この7チームの2015年から2019年のJ2でのホーム平均動員数を調べたところ、全チームでホーム入場者数が9000人を超えていました。

また、ホーム動員上位には札幌と千葉もいるのですが、西部緑地にはあまり来てもらえないみたいです。(札幌はさすがに遠方ですからね)

逆に群馬、山口、愛媛、讃岐、長崎、鹿児島、北九州は戦の時の入場者数は少ないのですが、こちらのチームは各チームのホーム戦も入場者数がやや苦戦していたり、西部緑地が遠方であるからなかなか足を運ばれないという事なのだと思います。

「土日祝日か平日か」
平日に西部緑地に行くのはサポーターであってもちょっとハードルが高いと思う方も多そうです。

平日と土日祝日でそれぞれ平均を見てみたところ、平日は3192人、土日祝日は4660人をでした。

ということは、土日祝日は平日に比べて約1.46倍の動員が見込めると言う事だと思います。

「天候」
サポーターとして失格なのですが、雨の日はちょっと足が遠のいてしまいます。

こちらも天候毎に平均を調べてみたのですが、雨が降るとざっくり800人くらい入場者数が減ります。つまり、雨は動員数を20%くらい押し下げる効果がありそうだと言うことです。

あと他の要因としてはホーム戦のイベントも動員に影響すると思うのですが、それは最後に検証します。

上記の3つとは別に検証して相関が認められなかったのは、前節の勝ち負け、最高気温や最低気温、開催月でした。

サポーターはチームの勝ち負けに関わらず応援しますし、季節も気温も雨ほどには影響がないと言うことなのだと思います。

さて、ここからイベントが動員に与える影響を分析したいと思います。

まず、分析するために上記3つの要因が発生した試合の観客数を補正してみました。

詳細は割愛しますが、新潟、セレッソ大阪、松本、大宮、柏、磐田、名古屋は動員数が多いため、他の平均的な相手チーム動員数くらいまで減らし、逆に群馬、山口、愛媛、讃岐、長崎、鹿児島、北九州戦は動員数を増やすという補正をかけました。

平日の試合も同様に、土日祝日だったと仮定し、雨の日も晴れだったとしてエクセルで計算してみました。

補正をかけてあらためて試合毎に観客動員数を見たところ、1位は2017年7月1日第21節の横浜FC戦の8544人でした。この試合は上記3要素に引っ掛っていないので公式そのままの数字です。

そしてこの試合は2017年の1万人チャレンジマッチデーでした。学生や野々市市の市民が無料だったり、ハーフタイムで様々な賞品が当たるイベントがあったようです。

あと、昇格した年の2015年6月28日も1万人チャレンジデーでした。この日は京都サンガ戦で入場者数は6590人でした。しかしこの日は雨だったので、この日が仮に晴れてたと仮定すると8237人が来たんじゃないかと思います。この日は先着2600人にうちわやクリアファイルのプレゼントがあったみたいです。

また、割と最近では2018年7月25日第25節の横浜FC戦は平日でしたが、5445人が西部緑地に集まりました。この日はサラリーマンナイトというイベントで、赤ワイン付きチケットやコーナーキック体験、はたまた残業用デスクなんかもあったそうです。平日でこの人数だと、土日祝日では8000人を超える計算になりますが、サラリーマンナイトだけに土日祝日にやってもあまり盛り上がらなそうですね。

ちなみに記憶に新しいパラパラナイトの入場者数は8410人なのですが、こちら最強の動員を誇る新潟戦だったので、仮に動員が普通の対戦相手だったとすると5256人くらいだったのではないかと思います。

また2018年6月23日の熊本戦のバブリーナイトは思ったより少なくて4290人、2019年4月21日のクレヨンしんちゃんの時は7685人でした。ただ、この日は大量動員の柏戦だった事も大きいと思います。

イベントの動員数のバラツキはありますが、上手く行くとプラス4000人近くの動員が見込めるイベントもあると思います。ただ、1万人チャレンジデーはスポンサー企業の動員もかなりあるのではないかと思いますが。

さて、長くなりましたが、ここから琉球FC戦の動員の予測をしてみたいと思います。曜日は土曜日で天気予報も今の所は晴れの予報です。曜日と天気で動員が下がる事はないと思います。

相手の琉球ですが、全対戦相手の中で最も遠方のチームです。対戦相手の動員としては1000人くらい押し下げる方向に働くのではないかと思います。

また、1万人チャレンジデーはバラツキがあるものの、上手く行くと4000人くらい押し上げる効果があります。

なので、平均動員4500人−1000人+4000人で、7500人は行くのではないかと思います。

そして今回の目玉ですが、入場者10000人にOJICOのTシャツが配られるという大盤振る舞いがあるのですが、OJICOのTシャツは普通に買ったら4〜5000円しますから、かなり思い切ったなーと思います。

なので、いつもはツエーゲン金沢にあまり興味がない層であと2500人来てくれたら10000人達成出来ると思うのですが、どれくらいの人がTシャツプレゼントの事を知っているのかが鍵になると思います。

個人的にはかなりお得なプレゼントだと思いますので、願望も込みですが、10000人をぎりぎり超えるのではないかと思います。

ただ、過去の1万人チャレンジデーの次のホーム戦はまた動員数が元に戻ってしまっているんですよね。

初めて試合を見に来るお客さんがまた来たいと思う試合内容やスタジアムの雰囲気が大切なのではないかと思う次第です。こちらからは以上です。

【追記】
1万人チャレンジデーは結局13070人も入場して、大成功でした。OJICOパワーおそるべしですね。ただ、次の山口戦が雨ということもあって、3263人の入場でした。異常値は標準に回帰するというのが統計の格言ですが、4分の1はさみしかったですね。ただ、さらにその次の甲府戦からずっと5000人超えなので、動員は着実に上がっている気がします。

【追記2】
動員を左右するという意味では、例えば横浜FC三浦知良選手や、スポンサー動員も大きいのではという御意見を頂きました。

確かに動員に影響があると思うのですが、そのような方はたとえば正面スタンドに来ると仮定したして、その増減を比べられるといいのですが、入場者数は全体の数字だけですので残念ながら検証が出来ません。

また、ホームタウンサンクスデーや学生無料の試合もありますのでそちらも恐らく影響があると思いますが、同様の理由から公開データだけでは検証が困難です。

例えば福島県では学術研究を目的に県が持っているデータを積極的に開放しています。石川ツエーゲンさんも、個人情報には気を付けてデータを公開してくれると、いろいろな所で有効な解析が始まるような気がします。