日経新聞の電子版にしたら、読む記事が1/3以下になった

今までは頑なに紙の新聞を購読していたんですが、ちょっともうそういう時代ではなかろうと思い、日経新聞の電子版に変えてみました。

手続きはスムーズに終わり、アプリも入れてさあ何処でも読めるぜという状態になったんですが、紙で読んでいた時よりも読む記事ががくんと減ってしまった気がするのでその事について書いてみます。

紙の新聞だとまず一面があるとして、人間の目線は左上→右上→左下→右下という順に目線を動かすそうですので、見出しや記事の冒頭2〜3行、または興味がそそられるグラフなんかを見て読む記事を決めていると思います。

一方、電子版はと言いますと、トップとか速報とかスポーツとかのタブがあって、見出しと写真がある場合は写真が表示されていて、スクロールしつつ見たい記事があった場合にタップして当該記事が表示されるという画面遷移になります。

僕が電子版を読もうとしてどうなったかと言いますと、スクロールしていったら、どの記事もタップしないまま最後まで到達してしまったみたいになってしまう事が多く、紙のときよりも全然記事を読まないという事態に陥りました。

おそらくですが、紙のときは見出し、最初の数行、グラフ、レイアウトなどで記事に興味を惹かれる事があったと思うのですが、スマホだとその辺の情報が限られてしまうため、このような状態になってしまったのではないかと思います。

また、紙の場合は見出しに興味を持ったらすぐ記事に目が行くわけですが、電子版の場合は癖で手が勝手にスクロールしている訳です。スクロールという作業を止めてタップするというのを意外にやらないと言う事に気が付きました。もはや本末転倒です。

さらに、紙の新聞のレイアウトって読ませる為の工夫として、見出しの大きさとか、タイトルを黒い背景に白抜きの文字にするとか、見せ方がとても工夫されているのではないかとあらためて思った次第です。

あとは、何時でも読める＝後回しにして読まないという事があるかもしれません。紙の新聞だといつの間にか捨てられていたり、突如現れるG破壊用最終決戦兵器として使われたり、こぼした飲み物を咄嗟に拭いたりとかいろいろ受難なので早めに読んでいたりした訳ですが、便利すぎるのも考えものです。(贅沢)

電子版に慣れてくれば違ってくるかもしれませんが、自分でもやや意外だったので備忘録として。

さぷログ