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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

ボーイズラブを理屈で考える

最近はLGBTの方への理解と共感が増えてるような気がして、僕は今の所ストレートに生きていますが、多様な価値観があってお互い尊重するという雰囲気の醸成は大変大切だと思います。

今から10年以上昔にまだ僕が20代半ばでかわいかった頃()に会社の隣の課の管理職の方が明らかにゲイの方で、よくボディタッチをされたり、抱きつかれたりしました。そのような事をされていたのは僕だけではなかったのですが、相手は管理職ですし、「やめてくださいよ〜」とかいいながらかわしていましたが、あれは立派なセクハラだと今は思います。LGBTの方だからといって常にマイノリティではありません。現実は常に多面的です。

とにかく一番大事なのは自分の価値観を大切にする事と、他人の価値観を同じ位大切にすることで、血を分けた肉親でも価値感はひとりひとり違う中で、いわんや他人とは対話を絶えず続け、時に歓喜し、時に絶望し、でも人と関わり続けたい、それが人生だという希望と諦観を同時に受け入れる心の在り方なのだと信じています。(やまもといちろう風)

さて、そんなわけで本題のボーイズラブが好きな女子についていろいろ考えてみますが、なんというかBL女子は思い入れというか熱量が半端なくて、その想いで大量にお持ちの薄い本が発火してしまうんじゃないかと思うんです。

いわゆるオタクの方は一般に対象物への熱量が高めですが、特にBL好きの腐女子の熱量は発電が可能ではなかろうかという位熱くて、ほぼ人生かけてる感がひしひし伝わってきます。僕は物事をひいて見がちでなかなか熱くなれないなかである意味大変羨ましく、理屈として理解したいという気持ちが昔からありました。

なんで僕がBLに興味を持ったかと言いますと、僕自身オタク成分は人より若干高めな訳ですが、何を隠そう我が妹です。もう20年以上前なので時効だと思うのですが、妹の机に置いてあるパンフレットがふと目に入りました。その時はスラムダンク全盛期で僕も当然読んでいた訳ですが、なんか僕が知っている井上先生の桜木花道流川楓ではなく、少女漫画チックに線が細くてしっとりとした目でお互い見つめ合うという表紙でした。

その当時からBLという言葉があったかどうかは定かではありませんが、オタク成分がやや強い僕はそのパンフレットがBLの同人誌の即売会のものであるという事は瞬間で理解しました。さすが我が妹だと感心しながらページをパラパラめくる訳ですが、目に入ってくるのは「はなる本」という単語です。流石の僕もカップリングについての知識はほぼ皆無だったわけですが要するに花道×流川の本を売りますよ。という事ですね。その他には藤間×花形といったわかりやすいものから、赤木キャプテン×ビッグジュン魚住の重量級なあれとか、小暮副キャプテンと相田彦一というこれは誰得なのかしら?…みたいな僕の知らない芳醇な世界が広がっておりました。

また片方の男性がなぜか女性化していたり、攻めと受けに対するこだわり抜いた設定、例えば同じカップリングが好きな女子がいたとしても、攻めと受けの好みが逆だった場合、取っ組み合いの喧嘩が起こってもおかしくない入れ込み、これは完全に僕の理解の範囲を超えていました。

そんなこんなで謎が謎のままで20年ほどの歳月が経った訳ですが、ある日突然理解できた様な気がしました。BL好きの女子の皆様は例えば(古い例で恐縮ですが)花道×流川のいいとこ取りの遺伝子を継承した子供がほしいのではないかと。

つまり、花道の不器用だけどひたむきな性格と流川のクールさ、これが7対3くらいでいいくらいに融合した我が子が産まれれば最高です。もちろんイケメン、運動神経もバツグンです。女子は常に欲張りです。花道と流川のハイブリッドが欲しいと。この理屈なら僕も理解する事が出来ます。

また、この比率を逆に3対7にしたいのであれば、攻めと受けが変わるでしょうし、キャラが女性化している場合などは攻め側の特性をより求めているということなのかもしれません。

なのでなんとなくの感覚ですが、BL好きな女子は中高生からOLというイメージがありますが、まだ子供を産むことを具体的にイメージしていない年齢の女子の一部のある意味通過儀礼的な趣味というか生きる目的なのではないかと思いました。

またもしかすると自分の子供ではなく、理想の父親像を本人も気づかずに想起しているかもしれません。

なので将来自分が産みたい子供の絶えざるシミュレーションをしていると思うと僕自身は大変得心しまして、今後BLについて考える事はあまりなくなるような気がします。

ただ、BL好きな女子の方はこのエントリーを見て「そういうことじゃねえんだよ、勝手に分析したつもりになって、分かった気になるなよくそがw」と言われるような気もしますが、ごめんなさい。男はそれらしい理屈をこさえて自分を安心させたい生き物で、皆さんの想いは100人100様だと思料いたします。謹んでお詫び申し上げます。