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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

「あなたは本質を捉えていない」と言われたらどうしたらいいか?

会社におりますと「Aさんは本質をつかむのが上手い」とか「Bさんはいつもなんかずれている、本質を捉えていない」とかいう話になる事があります。

本質を捉えるというのは一体どういう事なのか、少し考えてみたいと思います。

話は少し変わりますが、安倍政権についての評価というのは本当に様々です。東京新聞は悪魔の化身くらいに忌み嫌っていますし、一方で産経新聞は応援団と揶揄されるくらいに安倍政権を持ち上げています。

本質という視点でいくと、そこまで対象に対する評価が開くとは考えにくいと思います。

安倍政権の事を淡々と評価するのであれば、『内政については少子高齢化とデフレ状況打破の為に大胆な金融緩和策を実施したものの、具体的な経済成長を行う事は出来なかった。外交については、日米同盟を基軸にして韓国とは緊張状態になりつつも基本的には無難に運営した。憲法改正は当初の意気込みから現実路線に転じた。総合すると安定的に政権を運営したので及第点と言えるのではないか』

という感じになるのではないかと思います。東京新聞の左寄り加減と産経新聞の右寄り加減を持ってして、真反対の評価になってしまう訳ですが、国民は意外に冷静なので桜を見る会の問題があったり、大臣の不祥事があったとしても政権が倒れるということはないのだと思います。

なぜ優秀な方の集団であるはずの新聞社だったり、打倒安倍政権に燃える野党よりも普通の国民が本質を捉えていそうなのかというと、多くの国民にとってはどの政党や政治家がトップになったとしても、自分の生活に直接的に強力な影響がないからです。

ですのでフラットな目線で対象物を見る事が出来ていれば、バイアスがあまりかからずに本質が捉えやすいのではないかと考えます。

では、自分が利害関係の当事者になってしまっている場合はどうでしょうか。

よく会社で見る光景として、上司から「○○が出来てないのではないか」という指摘をされた時に「前任から引き継いだ通りにやっています」とか「すみません。でもそれは(以下言い訳)」というようなやり取りです。

例えば、情報部門でセキュリティ担当であるとして、今まで情報漏洩やコンピュータウイルスの脅威に関するeLearningは3年に1回、しかも正社員しかやってなかったとします。

そこで上司が「三菱電機のインシデントもあり、これからは毎年実施するべきで、派遣者にもやるべきではないか?」という事を言ってきた時に、すぐ「出来ません!」という感じになってしまってはよろしくないという事です。

上司が正論で物事を言ってきた時は、部下も正論で考える必要があると思います。

情報セキュリティのリテラシーを上げなければならないというのを是とした場合、議論はそこからスタートさせて人・モノ・カネがどれくらいかかるのかを提示して上に判断してもらうというプロセスを実施すべきだと思います。

ですので、物事を考えるときは難しいですが、自分の立場を一旦脇に置いて、そもそも何をする必要があるのかという目的を考え、その後手段について考慮するという手順が必要です。

また、悩んだ時は楽な方向に逃げないでチャレンジする事も重要だと思います。