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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

ジャパネットたかたの商品紹介はエンタメとしてハイレベル、でも決してものすごく安くはない、そしてウォーターサーバー

最近、テレビをつけると新型コロナウイルスのニュースやワイドショーだったり、昔の番組の再放送が多いのでなんとなく「ジャパネットたかた」のテレビショッピングを見てしまいます。

ジャパネットたかた」のテレビショッピングの何がそんなに魅力的かというと、MCの方が本当に熱っぽく商品の良さを分かりやすく語る所とクライマックスとして値段を発表するところだと思います。

僕は今勤めている会社の自社商品をここまで熱く語れる自信はないのですが、ジャパネットさんは基本的に他社商品を取り扱ってる訳であって、メーカーの開発者の方は「ジャパネットたかた」で自社商品をMCの方か説明するのを見ていてかなり嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。

さて、今日「ジャパネットたかた」の商品説明を見ていたところ、ケルヒャーの高圧洗浄機が通常価格29,800円のところ、なななんと!10,000円引きの19,800円でした。

しかし、冷静に考えるとこれってもしかしたら二重価格表示にあたるのではないかと思って消費者庁のホームページを見てみましたが、二重価格は機能が異なる製品との比較や、時期的に過去または未来でかなりの期間が空いている場合、また他社比較と言いながら、実態より高い価格を表示している場合に景品表示法違反となるようなので、今即値引きをするというのはおそらくセーフという事で、コンプライアンス対策も万全でした。

このケルヒャーの製品はジャパネットたかた限定の製品のようなので、厳密に比較は出来ないのですが、同程度の家庭用のケルヒャーの高圧洗浄機を価格.comで調べたところ、最安値は17,200円でした。これに消費税を入れると19,602円で、それに送料がプラスになるという点では「ジャパネットたかた」がやや安いと言えるかもしれませんが、ネット最安値と同等といった所でした。

ダイソンの送風機も似たような感じだったので、決してものすごく安い訳ではないですが、ネット最安値と同等程度というのはかなり健闘していると思った次第です。

僕はてっきりメーカーから買いきりで大量注文するので、購入単価がかなり抑えられていると思っていたのですが、自社でスタジオを持っていて、BS放送が多いとはいえテレビ広告枠を買っている訳ですから、結果としてネット通販業者と似た価格帯に収斂してしまうのかもしれません。

あと思うのが、通販価格を例えば29,800円と言ってから、10,000円を値引いて19,800円にする手法です。

これは「ジャパネットたかた」の全ての商品説明で使用している手法で、視聴者として見ている方は僕も含めてこの値下げを楽しみにしているといっても過言ではないと思っています。

しかしこれもマーケティングの手法で言うところの「アンカリング効果」を狙っている訳で、最初に高めの価格を言っておいて、その後に10,000円引きと聞くと人は安く感じてしまいますから、落ち着いて考えるとちょっとなーと思ってしまいます。

そんな「ジャパネットたかた」の売上を見てみたのですが、だいたい2000億円規模のようです。ただ、利益率が驚きの0.4%しかなく、安値を維持するためにかなり薄利多売の商品になっている事に驚愕しました。

上場企業ではないので資本構成や売上の詳細はわからないのですが、従業員が約300名なので、一人あたり稼いでいるのが266万円程という計算になりますから、なかなか新規投資は難しいのではないかと思います。2000億円売上があって、利益が8億円ですからね。

そんな中で、今「ジャパネットたかた」さんのCMを見ているとウォーターサーバーをかなり押しています。

なんと富士山麓に自社工場を作って富士山のミネラルたっぷりのミネラルウォーターを作ってる(といいますかボトルに詰めている)という事ですから、かなり思い切った投資をされたと思います。

ウォーターサーバービジネスはいわゆるジレットの替刃ビジネスであり、今風に言うとリカーリングビジネスです。

毎月お水を届けるということは、会社に毎月キャッシュが入ってくる訳で、定期的で安定したキャッシュ収入というのは経営者にとっては喉から手が出るほど欲しいビジネスモデルであって、日銭が稼げることは本当に大切です。

ネットで調べると、日本宅配水&サーバー協会という業界団体が設立されていました。HPを見ると市場規模が1700億円弱、リターナルボトルというボトル回収型と、OW・BIBという容器使い捨て型があるようなのですが、後者は年率10%くらい伸びがあるようです。

この1700億円弱の市場規模ですが、法人と一般家庭の内訳がないのでよくわからないのですが、ウォーターサーバー調剤薬局とかでよく見ますし、法人需要もそれなりにあるとして、法人3割、家庭用の7割だと仮にすると、家庭用の市場は約1200億円になります。

あと、価格.comウォーターサーバーで今一番人気のフレシャスさんの平均金額は2人(25リットル)で4507円になっているので、仮に5000円として、1200億円を5000円で割った場合、2400万世帯がウォーターサーバーを導入している計算になります。

日本の全世帯数は6000万世帯弱ですから、そんなバカな事はないはずと思い、25リットルを2人で使用するとすると一日たった400ミリリットルですから、例えば中学生男子がいる4人家族とかの消費量は半端ないと思うので、試算は諦めますがひと世帯あたりの月の使用額はかなり高いのではないかと思います。

ですので、ウォーターサーバーのサーバーレンタル料は無料のケースも多いのですが、企業側としてはペイする美味しい市場なのではないかと思います。

仮にジャパネットさんが1700億円の市場のうち、3%のシェアを獲得出来たとしたら51億円の売上、利益率は分かりませんが、さすがに0.4%という事はないでしょうから、仮に5%くらいだとしても、年間2500万円くらいの利益が見込まれます。利益が8億円の会社にとっての2500万円は大きいです。毎月キャッシュも入ってくる訳ですし。

ただ、そう考えるのは他企業も同じようで、かなり参入が多いみたいですね。すでにレッドオーシャン化しているような気もします。

という事で、「ジャパネットたかた」は魅力的な商品紹介をしていますが、キャッシュにはかなり苦労しているのではないかなと思った次第です。