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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

本当は怖ろしいプレゼントの効用

さぷさんです。おごるのは好きですが、おごられるのは嫌いです。

僕は誰かにプレゼントをしたり、食事をおごるのが好きなんですが、決して善意だけではないのでその事について少し書いてみます。

コロナ禍前は後輩から飲み会に誘われた時は必ずおごるようにしていました。1対1なら必ず全額おごりますし、後輩が2人以上の場合はそれなりの額を出すようにしていました。

一方先輩や上司と飲みに行く場合は、お金を出す用意はある訳ですが、基本的には先輩や上司の指示に従っていました。

ただ、おごってもらった場合は次の日に朝イチで直接お礼を言うか、お礼メールを送るように心掛けています。

後輩と飲みに行く際は、時と場合によりますが、僕がお店を決めて予約する事も多く、飲みの場では後輩の話をよく聴き、おごるようにしています。

あまり自分の話をするのは好きではないというのもあるんですが、話を聞いてもらってしかもおごってくれる訳なのでありがたいことに後輩からお誘いが来るのだと思っています。

僕も聖人君子ではないので、ちょっとこの後輩は苦手とか、気分が乗らない場合はもちろん断わります。

お店も多分若い子ならチョイスしないだろうなというちょいといい感じのお店にするのですが、女性と二人で飲みに行く場合は必ずテーブル席を予約して、お酒は意識してセーブしつつ、一軒だけでさっと帰るようにしています。世の中で一番信用が置けないのは酔ったときの自分です。リスクマネジメントは重要です。

次の日(金曜だったら月曜日に)にちゃんとお礼が来るかどうかが重要ですね。特にないようだったら2回目はありません。不義理な人には親切にする必要はなく、謙虚さと誠実さを持ってる人にこそ多くの機会が来ると思っています。

さて、僕は後輩におごることによって積極的に見返りを求めるような事は一切しません。せこい人間はすぐ見破られます。

僕に対して好印象を持ち続けてくれるというのが大変重要です。例えば僕がいない時に僕の噂になったら、その人は多分ポジティブな発言をしてくれるはずです。少なくとも悪口大会になったとしても、そこに積極的には参加しないのではないでしょうか。

また、頼み事が発生した場合や仕事で下調べをしたい場合に連絡するとだいたい即時に反応してくれます。しかしこれは多用厳禁で、本当に必要なお願いがある場合にのみ行うべきです。信用残高は積み上げるのは時間がかかりますが、減るのは一瞬です。

タイトルはプレゼントなのにおごる話ばっかりしてしまっていましたが、プレゼントも同様です。冠婚葬祭や入社異動退職などの節目節目の義理ごとは大変重要です。

僕もある程度親しい人には何かプレゼントや会社では(コロナ禍前は)ランチか飲み会、最低限メールをするようにしていました。

また自分がプレゼントをもらった時はすぐにお返しをするようにしています。

おごりの仕組みと一緒ですが、人間には何か良くしてもらうと心理的な負債が貯まります。心理学用語的には返報性の原理といいますが、高額商品を売りつけるセールスマンも最初は100円ボールペンをプレゼントする所からはじまると言いますし、スパイが協力者に仕立て上げる為に、エルメスのネクタイをプレゼントするというような話も何かの本で読んだことがあります。

では、踏み倒してしまえばいいではないかと思われるかもしれませんが、おごってもらったりプレゼントをしてもらったのにも関わらず、お礼一つも言わないような人というのは、その悪い噂がかなり周囲に伝わると考えたほうがいいと思います。

僕も一緒に飲んでても楽しくなく、またおごってもお礼を言わないような人の悪口を積極的には言いふらすような事はしませんが、誰かから「あの人の事どう思う?」と聞かれた時にとっておきのエピソードとして話すことはあります。実体験に基づいているのでなかなかインパクトはあるのではないでしょうか。

このように、おごってもらったり、プレゼントをもらったりするのはその場での短期的なプラスにはなりますが、長期的にはマイナスになる可能性やきっちり回収されてしまっている可能性もある訳です。

なので僕が一番こわいのはおごりたがりやプレゼントやメッセージをまめに送ってくれる人ですね。知らないうちにその人のコントロール下におかれてしまうで、不義理な人以上に注意するようにしています。