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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

役割や使命感から降りる

さぷさんです。だいぶ復活してきましたが、6〜7 月頃はメンタルが最悪でした。

緊急事態宣言で今後どうなるか分からず、地方で暮らしている家族とも会えず、そしてなぜか新型コロナウイルスについて、データがちゃんと分析されていないという疑問から謎の使命感で東京都とかの新型コロナウイルスに関するデータをエクセルで分析して、ブログやTwitterにアップしていました。

今思うとなぜそんな事をしたのか謎でしかないのですが、当時は真剣です。いろいろ情報を発信するもののこんな辺境のブログや当時のTwitterではアクセスは当然伸びずに悩むという悪循環になりました。(今考えると完全にアホですが。。。)

また、仕事も普通にありますから、仕事のパフォーマンスも下がっていたと思います。

こういう時に危険なのが、自分が正常じゃなくなっている時は正常な判断が出来にくくなるという構造的な問題があるという事です。

自分がおかしいという事を自分ではそのように認知できないというのは本当に恐ろしい事です。

ただ、僕は過去似たような痛い目にあってきたので、さすがに学習していたのか、「こういう時はとにかく寝るのがまず大切だ」と思って睡眠時間を多く取るように心がけました。

また、Twitterやブログにかなりの時間を割いており、特にTwitterは中毒性が高いとあらためて気付きました。そして、良くも悪くもTwitterなどのSNSは感情を増幅する装置なので、距離を置かねばならないと思いました。

そして、新型コロナウイルスに対して自分が何か情報を発信したほうがよいという謎の使命感もきっぱりやめる事にして、Twitterのアカウントは削除し、ブログの新型コロナウイルス関連のエントリもほぼすべて削除しました。

それからメンタルは劇的に向上したので、この判断は間違っていなかったと思います。

新型コロナウイルスの情報を発信するという事はマスコミがやってくれますし、自分はマスクを着用してソーシャルディスタンスを守る良き市民で十分だと思う訳です。

ですので、メンタルが弱ってる時は役割や使命感からまず降りるという事がとてもたいせつだと思います。

今、芸能人(特に俳優や女優)の方の自殺が立て続けに起きており、大変痛ましいのですが、俳優や女優の方は世の中から理想像を押し付けられやすく、常に好奇の目に晒されるというプレッシャーがあると思います。

芸能活動というものはファンに支えられた人気商売という側面もあると思うのですが、SNS 等で情報発信されている場合は、本当はしんどくてもあまりネガティブな事は言えず、理想像としての役割を自らの使命感としてポジティブなふりをし続けないといけないとしたら、相当なストレスだと思うのです。

一般人であれば、その役割を降りたり軽減するというのは当人と家族などにとっては一大事かもしれませんが、世間からあれこれ言われる事はありません。

理想を体現していると思われている有名人として、役割や使命感から降りる事が出来ずに、本当の自分と役割としての自分のギャップが耐えられないほどに乖離してしまい、死をもってして役割から降板するしかなかったのだとしたら、そこまで追い詰めたのは私達無名の一般人なのかもしれないと思ってしまいます。

ご冥福をお祈りいたします。