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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

ホロライブのVtuberに人材育成の真実をみた(気がする)

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※このキャラクターは僕が書いたオリジナルキャラのハロ子さんです。ホロライブとは関係ありません。

さぷさんです。押しが尊いです。さて、本題に入る前に萌え絵を初めて本格的に描いてみたのですが、はじめての割には上手くかけたような気がします。

いつもは風景や人物のデッサンくらいしかしないんですが、何故かハロウィンの病みメイクの萌え絵を書こうと思い立って、ネットでいろいろ調べて描いてみたのですが、日本には手塚治虫先生以降、膨大な萌え絵資産がある訳ですから、先輩絵師たちの偉大な試行錯誤を真似ればそれなりのものが描けてしまう日本の凄さというものがあると思います。

病み系にするにあたっては重めの前髪パッツンにしておけば問題ないですし、チョーカーとかの小物や色使いなどもネットの至る所で正解が示されています。

つまり、萌え絵の要素という要素は既に出尽くしているのではないかと思います。

そうすると、模倣か要素の組み合わせしかなくなる訳ですが、オリジナリティの追求は難しいものの、一定のレベルにはすぐに達する事が出来るのではないかと思います。色鉛筆しか持ってないんですが、Illustratorと液タブが欲しいですね。

さて、戦国乱世のVtuber界ですが、ここに着てホロライブが一つは飛び出した感があります。

ホロライブの運営が想定していると思われるビジネスシステムとアクターの人材育成という側面で少し考えていきたいと思います。

〈ビジネスシステムについて〉
以下は公式ホームページに記載されている文章です。

『「ホロライブプロダクション」は、 弊社システムを活用して「YouTube」などで動画投稿やライブ配信を中心に活動する女性VTuberグループ「ホロライブ」、 男性VTuberグループ「ホロスターズ」および音楽レーベル「イノナカミュージック」が所属するVTuber事務所です。』

この文章で気になるのは弊社システムを活用してという部分です。弊社システムを活用しているのはVtuberと続くので、ホロライブプロダクションのシステムをVtuber達が使っているとシンプルに読めばいいと思うのですが、自社の社員に弊社とは使わないと思いますから、Vtuber達はホロライブプロダクションと業務委託契約を結んだ個人事業主ではないかと思っています。細かいようですが、神は細部に宿ります。

おそらく、ホロライブプロダクション側は個人事業主であるアクターにキャラクターデザインや機材を提供しつつ、企業案件や収益化に成功したYou Tubeの配当金を歩合でVtuberに支払う形態になっているのではないでしょうか。

つまり、Vtuberは頑張れば頑張るほど収入も増えるインセンティブが用意されていると思います。

比較対象として適切かどうかはわかりませんが、生保レディも個人事業主として業務委託契約を結んでいるケースもあるようなのですが、新型コロナウイルス以前はお昼にアメとかグッズをくれた生保レディですが、あれ全部自腹で購入したものなんですよね。売れている生保レディなら自腹でいいでしょうけど、僕はそれを知っていたので一切貰わないようにしていました。タダより怖いものはないですからね。

さて、話がややずれてしまいましたが、ホロライブの運営側としては明確なインセンティブを用意しているのではないかという話でした。

そして、Vtuberの皆さんは当然主戦場のYou Tubeで配信を行うのですが、割と自由に配信をしているような印象を受けます。例えば配信時間が複数名同時だったり、信じられないような長時間の配信を行っていたりする訳ですが、これがもし社員であったとすると就業規則がある中で、ここまで自由な配信は出来ないと思います。

ただ、一つ前のエントリーでも書きましたが、長時間配信で本人が体調を崩した場合、運営側の責任問題に発展しかねないというリスクは相当高いのではないかと思います。そして実際長期休養に入るVtuberもいます。

また、2D配信はモーションをキャプチャーするカメラとパソコンがあれば比較的簡単に出来そうな感じなので、自宅から配信するハードルはあまり高くないのではないかと思います。

そして長時間配信になりがちな内容を非公式の切り抜き動画がエントリー層の入り口になっているというエコシステムが形成されています。

ただ、そのうち公式の切り抜きが充実した場合は、非公式の切り抜き動画は淘汰されていくかもしれません。


さて、ここからはVtuberの人材育成についてです。

〈自由と責任〉
自由には責任が伴うとはよく云いますし、一般論としては理解していたつもりですが、Vtuberの皆さんは比較的自由に配信する一方、責任も引き受けていると思います。

例えば、朝に6時に配信すると告知して実行する自由がある一方、前日に準備して時間通りに配信する責任も引き受ける訳ですよね。

仮に法律に反しない限りは何をしても自由と言われたとして、ファンが楽しめるような企画を考えて実行するというのは思ったよりも相当自分を律する必要があると思います。

そして、配信の成果はコメントや同時接続数やいいねの数でリアルタイムでフィードバックを受けている訳ですから、PDCAを回すサイクルがおそろしく早いと思うんですよね。場合によっては配信中に同時接続数やスパチャの増減を確認して、臨機応変に対応しているVtuberもいるかもしれません。

ちなみに半期に一度の目標管理面談で、半年前に立てた目標を思い出す所からはじめる弊社もVtuberに見習ったほうがいいと思います。

自己啓発
ホロライブの特徴はENが始まったこともあると思いますが、海外ニキ達が多いと言う事ですね。

そして、日本人Vtuberがちょっと英語を話すと海外ニキ達がうわーっと英語でコメントを返してくる訳ですが、一部の日本人Vtuberは英語縛りの配信を行って海外ニキ達のハートをしっかりGETしていたりします。

やはり忙しい中でも英語の勉強など、自己啓発が出来る人材は結果を出しているように思います。

そして今後注目なのはスペイン語を操るVtuberがいつ登場するかですね。英語が母国語の人口はは約5億人でスペイン語は約4億人だそうですから、ここのオポチュニティはすごいと思います。

〈特技や好きな事を磨く〉
見ていて思うのが、好きだと苦にならないんだろうなと言うことです。難易度の高いゲームの長時間耐久とかを喜々としてプレイしているのを見ると、本当に好きなんだろうなと思いますし、見ていても楽しいものです。

他にも絵が上手いVtuberはお絵描き、ピアノが上手い場合は演奏会など、特技を活かすというのがやはり重要なのだと思います。

仕事をしているとつい欠点や短所を指摘してしまいがちですが、短所を修正するよりも、長所を伸ばす方が理にかなっている気がします。

ただ、Vtuberは寝坊による配信時間の大幅遅延はしばしばあるようなので、待つのもデートのうちとは言いますが、約束を守る事も大切だと思います。

〈他者との協力〉
ソロの配信も面白いのですが、コラボ動画ならではの面白さもあります。人気のあるVtuberはソロの配信とコラボのバランスが取れていると思います。

ライバルでもありながらお互いリスペクトして協力するというのは見ていて尊いですね。

フィードバックループ
上でも書きましたが、Vtuberフィードバックループというのは、コメントやスパチャでリアルタイムで反応がかえって来ますから、それを前向きに改善に活かせるVtuberは、よいループを回せるので活躍が上昇気流に乗るのだと思います。

ただ、難しいのがフィードバックを気にし過ぎてしまう事でもあって、守るべき自分の芯と改善すべき行動は分けないといけないと思うのですが、その基準をどこに置くのかはとても難しいと思います。上手くいっている時はいいのですが、迷っていたり負のループに入ってしまっている時は特にそうですね。

やはり、信頼できる運営や、メンターとしての先輩Vtuberに相談したり頼るというのも大切だと思います。


繰り返しになりますが、彼女(彼)達は比較的自由に活動できる中で自ら企画を考えて実行し、コメントやスパチャ、いいねの即時フィードバックを受け取る中で改善のPDCAを高速で回すということを日々実践しています。そして企業案件もGETしたりして、活躍の場を広げていく成功体験を私達ファンはリアルタイムで目撃しているわけです。

そういうVtuberのみなさんの努力が垣間見えるのでつい応援したくなるというのがあるだと思います。