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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

英語の構造を教えてほしかった

さぷさんです。大学は一浪して入りましたが、高3のときの偏差値は40でした。我ながら頭が悪いです。

さて、僕は英語に限らず、物覚えが悪いタイプなのですが、取り敢えずマル暗記すると言うが嫌いなので、受験に全く不向きでした。

英語もまず単語を覚えないと話にならないのですが、多分浪人の一年くらいで単語を2千個くらい覚えたと思うのですが、今でも英語は苦手です。

ただ、もし最初こうやって教えてくれたらちょっと良かったかもしれないというのがあるので、その事について書いてみます。

例えば、住所の表記ですが、日本語では東京タワーの住所は以下のように表しますよね。

東京都港区芝公園4丁目2−8

一方で英語だと以下の書き方になる訳です。

4-2-8 Shibakoen, Minato-ku, Tokyo

番地から始まる訳ですが、英語というのは日本語とはそもそも全く言語的な思考が異なっていて、個人といいいますか、主語にフォーカスする言語であると思っています。

つまり、住所の表記ひとつとっても、東京タワーさんの具体的な番地から始まるのが英語です。

一方で日本人は自分が属している組織の中での相対的な位置づけで個人の役割がなんとなく決まっていきますから、住所の書き方は全体から始まって徐々に狭まってくるイメージです。

ですので、個人を主体とする英語文化からFacebookが生まれたのは必然だと言えますし、日本人は僕のブログもそうですが、SNSなどでは匿名が多いのはそういう事だと思っています。

また、以下の表現の差も同様です。

日本語「何も思いつかない」
英語「I have no idea」

日本語の特徴は主語や目的語を省略できると言うのが一番の特徴ではないかと思っているのですが、主語を省略するメリットというのは、責任を曖昧に出来る点にあると考えています。

例えば、「悔しい」と言ったときに、悔しい本人の気持ちは伝わりますが、テストの点数が○○さんより低くて悔しいのか、徒競走で□□さんに負けて悔しいのか、これだけでは分かりません。

英語だと「I'm mortified」になりますし、この後atで理由に繋げますから、主語と目的語が明確です。

英会話の教室で無理やり英語を話しているときに、「あれ、自分ってこんなポジティブだったかしら?」と感じてしまうのは、常に主語からはじまるからだと思っています。私はこうしたい、私はこう思っているというのを伝えるのが英語の文法ですからね。

アカデミックぽく言うとハイコンテクストとローコンテクストの違いという言い方になると思います。

ですので、個人的には英語と日本語の相性はかなり悪いと思っています。英語を学ぶ時はそもそも英語脳に頭を切り替えて、主語は何かを常に意識して、その主語が何をしたがっているのか、その構造で考える事が大切だと思うんですよね。

そうでないと「I have no idea」って表現はなかなか理解に苦しむのですよね。

そういう事を英語を最初に学ぶ際に知っておきたかったかなと思います。