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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

ホロメンの新衣装はなぜ私服化していくのか

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さぷさんです。上の絵は僕が描いた姫森ルーナさまです。最近は忙しくてホロライブをなかなか追えなくなってきましたが、いくつか気になっていることを書いてみたいと思います。

 

<ホロメンの新衣装はなぜ私服化していくのか>

ホロメンの新衣装のお披露目は同時接続が数万単位で、記念スパチャが飛び交う狂乱の場ですが、ほぼ全てのホロメンの新衣装は私服化していく傾向があります。

デビュー当時だと姫森ルーナさまはお姫様衣装でしたし、全てのホロメンはほぼ何かしらのコスプレでデビューするといっても差し支えないと思います。(星街すいせいさまや大空スバルさまや常闇トワさまなどは最初から私服風ですので、一部例外の方はいらっしゃいますが)

ですのでなぜ、ホロメンの新衣装が私服風になっていく傾向があるのかという事について少し考えてみたいと思います。

まず、上にも書いた通り、デビュー当時はお姫様衣装でしたり、宝鐘マリンさまの海賊衣装、白銀ノエルさまの騎士衣装というように、気合の入ったコスプレ感満載の衣装が実装されることが多いと思うのですが、白銀ノエルさまに至っては新衣装で思いっきり普通の私服で、騎士の面影がほぼ一切なくなっていました。僕の白銀ノエルさまのイメージは落ち着いたおねえさんという感じです。

白銀ノエルさまは一番分かりやすい例かもしれませんが、おそらくこういくことなのだと思います。

つまり、コスプレというのは(今は新型コロナで開催されていないと思いますが)コミケなどのハレの日でバッチリメイクをしたうえで披露する衣装だと思います。

コスプレはハレの日に着るからよいのであって、毎日コスプレというのはおそらく気持ち的に相当疲れるのではないかと思います。ホロメンもデビュー時はある意味毎日がハレの日ですが、中の人が配信業として慣れてくるに従い、デビュー当初のコスプレ感の強い衣装に違和感を抱いてくるのではないかと思います。

つまり、バーチャルYouTuberとしての外見と中身の不一致を解消したいという意識が、新衣装の私服化の傾向であると思っています。

 

<リアルなアイドルになりたかったのか>

僕は当初、バーチャルYouTuberの中の人たちは、リアルなアイドルになりたかったのではないかと思っていたのですが、どうもそれは完全に的外れでした。

彼女たちは「プリキュアになりたい人生だった」という多くの少女の夢をある意味リアルで成し遂げてしまった人たちであり、二次元(3D含む)キャラやアニメの世界観をこよなく愛しているという方々でした。

例えば、天音かなたさまは他のホロメンの3Dライブのスクショをひたすら貼り付けたツイートを連投するオタクムーブが有名ですし、さくらみこさまや角巻わためさまは、みこおじ、わたおじなど、他のホロメンを見る視点がおっさんそのものであるためについた呼び名など、本当に好きなんだろうなと思います。

 

<そろそろ出てくるであろう高学歴ホロメン>

ホロメンの配信を見ていると、結構漢字をお読みになれない方が多く、読み方をひらがなで伝えるコメントが多数流れるという優しい世界が繰り広げられている訳ですが、まだ海のものとも山のものともつかなかった時にバーチャルYouTuberの世界に飛び込んでこられたのは相当勇気がある方々だったと思います。

僕も以前ITベンチャーにいたことがあるのですが、ITなのに元パティシエでしたりとか、元アパレルの販売員の方など、何か新しいことをやってみたいというイノベーティブな精神あふれる方がいらっしゃいました。

このITベンチャーも急成長のする過程で、かなり有名になり、急激に高学歴化していきました。

ホロライブもかなりの知名度とブランド力を備えてきた中で、6期生がデビューするかどうかは不明ですが、もしデビューするとしたらかなりの高学歴層であり、尚且つピアノが上手いとか、英語がしゃべるなどのホロメンがメンバーになる可能性が高いと思っています。

僕の理解だと、企業はカリスマ的な創業者、個性的な創業メンバー、優秀な若手社員の3層構造が成立している時が一番勢いがあり、そのうち優秀だけれども保守的な社員が大勢を占める中で勢いがなくなっていくと思っていますが、エンタメ業界はさらに栄枯盛衰が激しいですから、ホロライブの会社の構造がこのようになる前に、新たなエンタメの登場などにより、今の勢いが衰退するかもしれません。

 

<すべてのジャンルはマニアが潰すはあてはまるのか>

木谷高明氏の名言、「すべてのジャンルはマニアが潰す」はホロライブやにじさんじをはじめとするバーチャルYoutuber界にも当てはまるのでしょうか。

つまり、「〇〇も知らずにでしゃばるな」「お前ら浅いんだよ」みたいな古参が新参者を阻む行為ですが、そもそもバーチャルYouTuberに対してはアクセスが容易でスイッチングコストが非常に低い(基本的にはYouTubeの視聴有無のみ)ですから、古参が新参を排除したとして、新参でも押しやすいバーチャルYouTuberにスイッチするだけになるような気がします。

バーチャルYoutuberとファンは共存関係ですから、どのような雰囲気をつくりだすかというバーチャルYoutuber側の姿勢が大切だと思います。

例えば、お決まりのコールアンドレスポンスがあったとして、それに対して「どういう意味なんですか?」という質問コメントがあった場合は、ホロメンがそれを拾って丁寧に答えるということをしていると、新参者も入りやすい雰囲気になると思います。

ですので、ジャンルそのものの衰退というよりも、活動歴が長くて固定ファンがついているバーチャルYoutuberは、フォロー数が伸び悩むケースと伸びるケースの両方があるのではないかと思います。

ただ、栄枯盛衰が激しいエンタメ業界ですから、ハロプロもAKBも最盛期の勢いには程遠い中で、別の全く新しいアイドルコンテンツが出現した場合は、同じ道をたどるかもしれません。

 

新型コロナウイルス感染症の影響は>

未だ収束しない新型コロナウイルス感染症ですが、スペイン風邪は3年くらいで終息したようなので、それを参考にするとあと1年ちょっとで収束するかもしれません。

あきらかにホロライブやにじさんじはコロナ禍における在宅時間のエンターテイメントとして秀逸です。

配信時間が数時間になるケースも多く、真剣に見ているというよりも、とりあえず配信を流しておくというケースも多いのではないかと思います。

バーチャルYouTuberの収益の源泉は、視聴者数×視聴時間に比例しますから、コロナ禍における視聴時間の増加というのは、コロナ終息後には確実に減ります。

また、本来であればリアルのイベント等に使用していたお金がスパチャ等に流れているかもしれず、いずれ適正規模に戻ると思います。

ですので、カバーやANYCOLORにおかれましては、来るべきアフターコロナに備えた投資や新規事業の検討が必要に思います。

 

こちらからは以上です。