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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

管理職のおっさんは女性は圧倒的に時間が足りない事にもっと真剣になるべき

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今朝のNHKのニュースで、働き方改革の弊害というような特集をやっていました。

若手女性がもう少しがんばりたいと思っていても、「残業しないで早く帰るように」と言われ、ベンチャー企業への転職を考えているというような内容です。

弊社でも男女問わずですか、ある日突然頑張っていて優秀だなと思っていた若手の社員から「本日付で退職しますメール」をもらい、慌てて返信するも返事がないというような苦い経験が何度かあります。

特にケアしなければならないのは若手の女性です。僕を含め、男性はなかなかこの感覚を理解出来ないのですが、女性は逆算して考える傾向があると思ってます。

なぜなら、多くの女性は結婚と出産・子育てを考えるとどうしてもバックキャスティングで戦略的に物事を考えていなかければならないからです。

何歳で結婚して、子供を産んで、育児中は短時間勤務で、と考えていくと「仕事をがむしゃらに出来るのは数年しかないじゃない!」という考えになる女性は多いのではないかと思います。

そこに追い打ちを悪い意味でかけてしまってるのが働き方改革です。がんばりたいと思っても帰るしかない、今成長したいという気持ちに蓋をしてしまう事になってしまっているが今の働き方改革の実態だと思います。

もちろん、電通の高橋まつりさんのとても痛ましい事件は忘れる事が出来ませんし、僕の知り合いの女性も働き過ぎて体調を崩して休職してしまいました。体調が最優先です。

しかし、今の働き方改革がアクセルとブレーキのブレーキの方を重視していて、アクセルが踏み込めない仕組みになってしまっています。

ただ、以前のようにアクセルを踏み続ければよいという時代にも戻れません。

難しいのは、一くくりに若手女性といっても考え方は人それぞれだし、同じ人であっても時期によって体調、メンタルは異なるので制度的にこうすればいいという正解はありません。

アクセルとブレーキはこまめに調整しないといけないのです。昨日踏み込んでよかったアクセルは今日も踏み込んでいいとは限りません。逆もまた然りです。

1on1ミーティングはひとつの解決策かもしれませんが、上司部下それぞれの貴重な時間を使うものであり、さらにマネージャーが部下に信頼されていないと、特に女性は心を固く閉じて話をしてくれません。

ですので無制限に会社に自身のリソースを投入してきた男性管理職と若手女性社員の時間に対する感覚は全く別なものであると考えなくなくてはなりません。自身の価値観の押し付けは慎まなければならないのです。

「若手女性は特に時間が足りない」ということにもっと想像力を発揮して、一人ひとりの気持も把握しながら成長を支援するという事が求められます。