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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

リスキリングとはコンフォートゾーンから足を踏み出すこと

さぷさんです。かれこれ半年ぶりくらいのエントリーになります。生きています。

ここ1年くらいなのですが、仕事の内容が劇的に難易度が上がってしまい、とても難儀しております。

上の写真はアリゾナ州ソノラ砂漠博物館というところから撮った写真なのですが、つい数日前まで人生初の米国出張に行っておりました。

出張は10日間の日程でして、英語が堪能な同僚2人と一緒の出張だったんですが、完全フリーな日が1日ありました。

同僚はホテルで休みたいということだったので、折角なので僕一人だけでUberを使ってソノラ砂漠博物館に行ってみたんです。

ドメスティック・オンリー・サラリーパーソンの僕としてはまさかこの歳で英語が必須になってしまった状況に恐怖しかなかったんですが、ホテルに閉じこもるのもつまらないので好奇心の方が珍しく勝ちました。

Uber は米国では社会インフラみたいになっていて本当に便利なんですが、自分ひとりしか頼ることが出来無い中で、英語が一体どれくらい通用するのかと思い、ドライバーの方にいろいろ話しかけてみることにしました。

行きのドライバーの方は初老の方だったんですが、割と気さくな方だと思ったので、「日本からビジネストリップで来て、米国は初めてです」とか伝えてみまして、なんとなく通じた気がしました。

Uberに乗っていた時間は30分程でしたが、会話がなくなってきた頃、対向車線を走る車がライトを点灯していることが多いので、「アリゾナ州では日中自動車のライトを点灯するのか?」と聞いてみたんですが、ライトがどうしても通じませんでした。どうも僕の発音はrightと聞こえてしまうようで、かなり粘ってみたんですが説明を諦めました。

車を降りるときに英語をもう少し頑張る、ありがとうと伝えたところ、その初老の方は頑張れと笑ってくれました。

また、帰りの時のUberの運転手の方にもいろいろ話しかけてみたのですが、その方は70歳とこれまた年配の方でした。いろいろ話してくれる方で、山の方を指さして、「ここでトゥームストーンの映画が撮影されていたんだ、トゥームストーンは見たことがあるか?」とか「ジョン・ウェインもこの辺で西部劇の撮影をしていた」とかいろいろ教えてくれました。最後は握手までしてくれて、「また次ここに来るのはいつだ?」と笑いながら聞いてくれました。

観光とネイティブ相手に英語の勉強が出来てとてもよかった訳ですが、light の発音が通じなかった事が個人的には大変ショックな経験だった訳です。

日本人はLとRの発音が出来ないのは有名な話ですけど、実際現地でネイティブを困らせるというリアルな体験というのは、知識の数倍上をいく強烈さです。

スマホに発音練習のアプリはいくつか入れていたんですが、この日からlight の発音を何度も練習して、light が一応言えるようになりました。

ちなみにこれはOtter っていうアプリなんですが、ここにひたすらLight って発音してました。今も気を抜くとRightと発音してしまいますが、一応Lght とRight を分けて発音することが出来るようになってきました。

正直45歳からの英会話学習はしんどいと思ってますが、海外スタッフとのやり取りが今後おそらく増えることはあっても減ることは無いというヘビーな状況になることが目に見えています。

また、出張中の海外現地法人との打合せの中で、僕以外の全員が誰かの発言で笑っていて、僕だけポカンとしていた場面が何回かありました。

当然僕も打合せの場にはいますが、リアルタイムでは会話の内容がほぼ分からず、同僚から後でフィードバックをしてもらうという完全にお荷物な出張でした。(その分資料作成などの仕事は引き受けていましたが。。)

そんな訳で今回の出張は負の感情が多い訳ではありますが、一方でUberとか入国審査とか、ホテルのチェックアウトとか、一人で対応出来た場面も少しはあるので、悔しさ9割、自分も行けるんじゃないかという気持ちが1割くらいの感覚です。

そして、今のところ悔しい気持ちを前向きに転嫁して、英語の勉強を継続出来ているので良い経験だったと思っています。

これはいわゆるリスキリングだと思う訳ですが、僕にとっては日本語がコンフォートゾーンであり、ここから基本的には出たくないんですけど、一歩足を踏み出せたような気がしています。

逆にこういう体験がなかったら、ずっとだらだらと英語から逃げ続ける日々だったんじゃないかなと思っています。リスキリングには何か強烈なパッションがないとなかなか厳しいんじゃないかなと思いました。

仮に英語学習がおろそかになってきても、Remember light pronounce という感じで再びがんばれるような気がしてます。