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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

「僕のヒーローアカデミア」に隠された国際政治のメタファー

 

 

さぷさんです。数か月ぶりに私が来ました。

さて、僕は今更ながらヒロアカにハマったわけですが、ヒロアカには国際政治のメタファーが仕込まれているような気がしたので、そのことについて書いてみたいと思います。

 

僕のヒーローアカデミア」は、熱狂的なファンを持つ大人気漫画・アニメですが、その中に日本の核武装論や国際政治に関する興味深いメタファーが隠されているのかもしれないと思っています。主人公の緑谷出久が引き継ぐ「ワンフォーオール」の個性と、その前任者であるオールマイトの関係を、日本がアメリカの核の傘下に入り続けている状態から、日本の核武装論に踏み込んだメタファーと見ることができるのではないかという仮説です。また、さらに、ヴィラン連合や異能解放軍は、ロシアや中国のメタファーとして捉えることもできるのではないかという見立てです。

 

オールマイトのデザインとアメリ

はじめに、オールマイトの外見について考察します。オールマイトのデザインは、明らかにアメリカンコミックのヒーローにインスパイアされており、スーパーマンキャプテンアメリカの要素が感じられます。オールマイトの衣装は赤・青・白というアメリカの国旗を連想させる色彩で構成されており、彼の存在はアメリカを象徴していると断言しても差し支えないと思います。また、必殺技名もテキサススマッシュですし。

 

オールマイト緑谷出久の関係とアメリカの核の傘

上記のようにオールマイトアメリカを連想させ、緑谷出久は日本を代表する新たなヒーローとして描かれています。徐々に往時の力を失っていくオールマイトと、その個性を受け継いだ緑谷出久の関係は日本がアメリカの影響下から脱却し、日本が独自の力を持つべく成長していく様子を表しているとも解釈できそうです。

 

ヴィラン連合や異能解放軍とロシア・中国

物語に登場するヴィラン連合や異能解放軍は、ロシアや中国のメタファーであるという見方もできます。ロシアや中国のやり方がよいかどうかは別にして、冷静に国際情勢を判断すると、G7を中心とした先進諸国が利益を吸い上げる構図にロシアや中国はNoを唱えていると僕は理解しています。それは日本が約90年前に国際連盟を脱退し、同様に当時の植民地争奪戦で後れを取っていたドイツ、イタリアと日独伊三国同盟を結び、第2次世界大戦に突入した構図と相似形を成しており、歴史は繰り返さないが韻を踏むという格言が当てはまると思っています。国際社会という目線で見れば、90年前の日本は今のロシアや中国よりもクレイジーな存在だったのではないでしょうか。

さて、話が少し逸れましたが、既存のマジョリティに対して、別の大義を掲げ、ヒーローに明確にNoを突き付けているのがヴィラン連合や異能解放軍の存在です。このような姿勢は、ロシアや中国が国際政治の中でアメリカや西側諸国と対立する様子を表しているとも言えるのではないでしょうか。

そして、ヴィラン連合や異能解放軍が掲げる大義は、国際社会において新たな秩序を築こうとする国々の意図を反映しているとも解釈できそうです。

 

まとめ

僕のヒーローアカデミア」には、オールマイト緑谷出久の関係によって描かれる日本の核武装論やアメリカの核の傘、そしてヴィラン連合や異能解放軍がロシアや中国のメタファーとして捉えられるなど、国際政治に関する興味深いメタファーが隠されていると推測できるのではないでしょうか。

一方でこの仮説は、あくまで「僕のヒーローアカデミア」の物語やキャラクターに潜む、政治的なメッセージを探るものであり、真意については作者にしか分かりません。しかし、このような視点で作品を読み解くことで、物語の奥深さや多様な解釈が生まれることは確かです。それによって、私たち読者自身が作品から様々なメッセージを受け取り、国際政治や現代社会について考えるきっかけになると思います。