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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

インドネパール料理のレストランから考える

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さぷさんです。バターチキンカレーとチーズナンが大好きですが、年のせいか食べたあとしばらくは胃もたれがします。

さて、そのような訳で僕はインドカレーが大好物なのですが、街なかにあるお店はだいたい「インド・ネパール料理」と謳っているお店が多く、ネパールの国旗やヒマラヤ山脈の写真がお店に飾ってある中で、うっすらとなんでだろうなと思っていたのですが、この前NHKのドキュメンタリーでその理由がわかり、のほほんとバターチキンカレーを注文している自分がちょっと恥ずかしくなりました。

「ジャパニ〜ネパール 出稼ぎ村の子どもたち〜」という番組名で、6月に放送した番組の再放送でした。

ジャパニとは、両親が日本に出稼ぎに行った子供たちを指す言葉という事なのですが、そういう単語が出来るくらい日本への出稼ぎが多い村があるそうです。

そして、以前は父親だけの出稼ぎが多かったようなのですが、夫婦揃っての出稼ぎが増えており、子供達は祖父母に育てられているという実態があるという事を始めて知りました。

在日ネパール人は9万人くらいいるそうで、仮に3割は夫婦揃って来日していたとしたら、世帯数は約6万人+(約3万人÷2)ですから、約7万5千世帯だとして、子供が3人だとすると22万5千人の子供達は父親、または両親と離れて暮らすジャパニということになります。

ちなみにネパールのGDPは3兆4,643億ルピー(約305億ドル)、一人あたりのGDPは117,455ルピー(約1,034ドル)だそうです。主要な輸出品目は糸,ウール,カーペット,衣類,鉄鋼製品,食品(豆,香辛料)等だそうで、軽工業が中心であるようです。

ちなみに、ネパールの隣国で、日本と同様にネパールからの出稼ぎが多いインドのGDPは2兆7,263億ドル(約3兆円、2018年)、一人あたりのGDPは2015ドルだそうです。

日本の名目GDPは561兆円(2019年)ということなので、ネパールとの差は約200倍、インドに対しても2倍くらいある訳です。

コロナ禍において、シングルマザーの貧困や餓死などいたたまれないニュースを目にすることがより増えた気がしますが、マクロ的に見ると日本は今だに恵まれた国であると言うことが言えると思います。

ですので、インドネパールレストランに行くと男性の従業員ばかりなのは、おそらく出稼ぎで訪日されているということと、店内にネパール国旗やヒマラヤ山脈の写真が飾ってある場合は高い確率でネパールからの出稼ぎの方なのだと思います。

もしかしたら僕の注文を受けてくれた定員さんはネパールに子供を置いて出稼ぎされているかもしれない中で、僕はのほほんとバターチキンカレーを食べていた訳です。

知ってどうなるのかと言われたらそれまでですが、ドリンクは利益率が高いですから注文するようにしたりするとか、話すときはにっこり微笑みかけるとか、個人的にはそういう事しか出来ませんが、愛想の良い定員さんの笑顔の裏に悲しみがあるかもしれないということを知るという事はとても重要なのかもしれないと思った次第です。