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ホワイト企業のブラック職場より

メーカーの人事部門で人材育成関係の仕事をしてます。仕事がら組織とか戦略とかの本の書評が多めです

パワハラ禁止を徹底したら、会社から熱量も奪われてきたかもしれない話

最近の弊社の人事面白トピックスとしましては、上司が部下に「有給を取得するように」と言ったら、部下の方から「自分は休みたくなかった、パワハラだ」と人事部のホットラインに連絡があったという何とも言えない事案がございまして、窓口の担当者と盛り下がっておりました。皆様如何お過ごしでしょうか。

さて、弊社でもパワハラ禁止はかなり徹底していまして、パワハラ防止研修とか、上記の人事部ホットラインとか、いろいろ対策を実施しています。

最近ようやく分かってきたのは、パワハラをものすごくざっくり分けると2種類あって、1つ目は上司に問題があると言いますか、パーソナリティ障害や発達障害を疑ったほうがいいようなケースです。このタイプからは逃げるしかありません。

そして2つ目ですが、仕事が出来すぎるので理想が高くて、部下に多くを要求するタイプの上司です。この区分けはちょっと乱暴ではありますが、後半の話に繋がってくるのでご容赦下さい。

また、この話をもう少し詳しくしますと、1つ目も2つ目も両方とも当てはまる最強最悪の上司もいますし、2つ目についても悪名高いマイクロマネジメントを行なって部下を疲弊させるタイプの上司もいます。

あと身も蓋もない話ですが、基本的に仕事が出来る人間は仕事が出来ない人間の気持ちは分かりませんから、自分の規準で仕事を進めること自体が部下から見るとパワハラとして捉えられてしまうという事もあるのではないかと思っています。

さて、会社から熱量が奪われつつあるのではないかという話です。僕は選抜研修の事務局を担当しているのですが、受講者の発表は大体役員にボロかすに言われ、受講者は悶々としながら終了するというのが今までのパターンでした。ただ年々役員も発表会の質疑応答のコメントが優しくなっているなとは思っていたのですが、今年の発表会は優しいどころか、上手く表現出来ないのですが場の熱量自体がかなり低くなっているなと思った次第です。

全体的に淡々と進む感じで、しかも予定よりかなり早く終わってしまい、何か問題があった訳ではなく、淡泊だったという印象です。

確かにうるさ型の役員はほぼ退任され、代替わりしているのですが、ちょっとこれはどういう事なんだろうと考えてしまいました。

先程のパワハラの話に戻りますが、2番目のパターンは理想が高い上司が現状に怒りをおぼえている訳です。

喜怒哀楽の感情のうち、1番熱量が高いのは怒りの感情です。「お前ら全員辞表もってこい!」という役員が今のご時世いいとは決して思いませんが、(指示自体がまちがったものでなければ)何とかせねばならないという現場の緊張感と頑張りがあったのは事実です。

しかし、今の会社全体の傾向として物分りが良く、良くも悪くも見切りが早いような傾向が生じているのではないかと少し心配になりました。

僕が感じたのは研修という場においてですが、パワハラ禁止の成果の副作用として、会社の熱量も下がっていくという事はあり得るのではないかなと感じました。杞憂であればいいのですが。