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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

歓送迎会の幹事をすることで若手が鍛えられる文化がなくなる(悪いことではない)

さぷさんです。最近戦国時代モノのはまっていまして、この前後輩から社内チャットで「眠いですw」と入ってきたので「お主、鎌倉殿から任されている職責を一所懸命に果たしてこそ、もののふの誉ではないのか。」と返したら返事が来ませんでした。確かに鎌倉幕府は滅亡しており、弊社とは何ら関係性はありません。後輩の育成に失敗したようで無念です。

さて、新型コロナウイルスの影響で会社の歓送迎会が一切無くなり、ウェブでの歓送迎の集まりが弊社でもニューノーマルとなりました。業後の2時間の歓送迎会+二次会がたった5分で終了するという画期的な変化です。

今回は飲み会の幹事はいろいろ勉強になる側面もあったという事について少し書いてみたいと思います。

事業というのはヒト、モノ、カネですが、飲み会は参加者、モノはないですが歓送迎というイベント性、会費をどうするかなど、ある意味ちょっとしたプロジェクトのようなものです。

例えば、役職者の定年退職であれば格が高めなお店がいいでしょうし、新人の歓迎会なら逆にカジュアルなお店がいいと思います。

また、職場の人員構成がどうなっているかも重要で、特に女性は会費にシビアです。酒豪の方もいますが、あまり会社のオフィシャルな歓送迎会では飲まれないため、割り勘にはせず、僕が幹事の時には男女平等の世の中ですが会費には差をつけていました。また、管理職は会費をやや高めにしつつ、派遣社員の方は断りやすい雰囲気を出すことが大切だと思います。

会費の徴収も事前にしておくとドタキャン率を下げられるので、前日まで集めたり、ドタキャンがあった場合でも幹事無料のコースにしておいて、料理代だけの支払いにすれば、欠席者からもらう会費も低く抑えることが出来ます。

そして当日の最初の挨拶、乾杯の発声、締めの挨拶は偉い人に依頼しないといけないので、上司にも相談しながらそれぞれ早めに頼む事が大切です。

加えて、送別会になると花束はデフォルトとして、寄せ書きとかビデオレターのサプライズとかを準備すると、主賓の方もとても喜ばれます。僕も他の本部の本部長に色紙をお願いした事がありましたが、とても喜んで頂きました。

飲み会では基本的に入口近くに座って注文役に徹し、主賓の挨拶の時間などを常に頭におきつつ、盛り上がってなさそうな所に行って話をするなど、全体を見渡すようにします。

また、場合によっては二次会の場所も抑えて、スムーズな誘導をしつつ、カラオケの一曲めは率先して歌い、あとは盛り上げ役に徹します。

特に偉い人の送別会幹事だと帰宅後に(決して酒の飲み過ぎではなく)ぐったりする訳ですが、翌日は普段通りかむしろ早めに出社して、会費が余った場合のバックや二次会参加者への会費徴収などがある場合は参加者に朝イチでメールします。お金については即時にきっちりしておく事がとても重要です。

と、ここ迄書いてきて、とても昭和的と言いますか社畜的と言いますか、なんでここ迄やらないといけないのかという気もします。

今の若者は長期雇用に期待せず、給与水準、仕事内容、数年以内の獲得能力にこだわりますから、(仮に新型コロナウイルスがなかったとしたら)そもそも飲み会に参加したがらない中で、幹事とか本当に金払って貧乏くじ引くとかありえないみたいに感じると思います。

ただ、仕事が丁寧な人は飲み会の幹事も丁寧ですし、仕事が残念な人は適当に予算組んで足りなくなって後日追加で払ってもらうなど、飲み会でも残念です。わざわざ飲み会で若手の育成をしなくていいと思います。

いろいろな場を自分の成長に繋げられる人はどのような機会でも自分のものにしていきますし、残念な人は基本的にいろいろ残念ですから、会社の飲み会が若手を鍛える場であったというのは間違いなくあったとは思いますが、(仮に新型コロナウイルスが発生していなかったとしても)そういう時代ではなくなったのだなと思います。