Search Console

さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

新型コロナウイルスを正しく恐れるのは難しい

さぷさんです。東京都の新型コロナウイルスが1/7に2447人を記録しました。都民の一人としてお詫び申し上げます。(僕はコロナには感染していませんが。。。)

さて、1日だけで2500人近くにの陽性者を出してしまった東京において、この脅威はどれくらいよろしくないのか検証してみたいと思います。

尚、このエントリーは病床数や医療関係ではなく、一般的に気をつけるべき内容についてのエントリーになりますのでご了承下さい。

以下の表は東京都の地域毎の人口と、2447人の陽性患者が出てしまった1/7時点の累積感染者数と直近2週間の想定感染者数です。そして患者数をそれぞれの地域の人口で割って、感染率を出してみました。

人口と累積感染者数は正しいデータとなりますが、直近2週間の感染者数は、12/24〜1/7までの感染者数が感染者累計の約22%なので、単純に累積感染者に22%をかけたものになります。ここは正しい数字ではありませんのでご了承下さい。

f:id:sapsan:20210108143449j:plain

さて、データを見ていくと興味深いことがいくつか分かるのですが、上位の地域は新宿区、渋谷区、港区といった23区の山手線の西側の繁華街を含んだ地域です。

特に新宿区は感染率が1.39%もあり、100人いたら1人以上が陽性判定が出ている訳ですから、かなりの高さです。

一方で多摩地域のトップは武蔵野市の0.34%ですので、新宿区の約1/4の陽性者の数です。

感染者数としては5017人でトップの世田谷区ですが、感染率としては0.53%ですから、やはり新宿区がダントツの陽性者比率であると言えると思います。

ではこの1.39%はどのように正しく恐ればいいのでしょうか。

この1.39%というのは累積の数字である為、初期に新型コロナウイルスにかかっている人の体内からウイルスがいなくなっているとして、直近2週間は体内にウイルスが留まっていると仮定すると、気をつけるべき陽性者の割合は0.32%まで減ります。

いやいや、無症状の陽性者がいるでしょ。という話になりますので、仮に10倍の陽性者が実はいるとしたら、3.2%になります。

この3.2%をどう見るかと言うことになると思うのですが、中央線の十両編成の定員は約1600人です。

そうすると仮に(ありえないですが)新宿区民のみが十両編成の中央線に乗ったとして、約51人の新型コロナウイルス陽性者が同じ電車内に乗っている可能性があるという事になります。

1両に5人いるという状況ですから、確かに多いような気がしないでもありません。

ただ、これは陽性者が公表されている数の10倍いるという極端な例ですので、仮に東京都の公表の数字をそのまま当てはめた場合は中央線十両編成に5人しか乗っていない計算になり、2両に一人の割合しかいないとすると、少し安心出来そうな気がします。

これは一番感染者数の比率の高い新宿区での計算なので、例えば多摩市は累積の感染者の比率は0.18%であり、直近2週間は0.04%ですから、新宿区の約十分の一の感染比率であり、上の中央線の例えだと、仮に陽性者が10倍いたとしても十両編成で5人、東京都の数字を信用した場合は0人になりますから、普通に3密を避けていれば安心できそうです。

ただ、やはり試算していて数字の根拠が曖昧だと想定しずらく、自分で言うのもなんですがあまり説得力がないと感じました。

満員電車でのクラスター発生は今のところなく、クラスターは会食が多いことを考えますと、飛沫感染を最も恐れるべきであって、マスクをして会話をせずに電車に乗っている分には新型コロナウイルスの感染の危険性は低いのではないかと思います。

一方で換気が不十分の室内での不特定多数との飲食は危険ですから、忘年会や新年会はやはり危険な一方で例えば日頃は安全な行動を取っている事がお互い分かっている家族のみでの外食であれば危険性は低いかもしれませんし、もしかしたらGOTOトラベルは継続して、GOTOイートは中止にするという手もあったかもしれません。

東京都の感染者数が○○人だからまずいというのはおそらく思考停止で、東京でひとくくりせずにもう少し細かいメッシュで見たり、感染者の絶対数ではなくて陽性者比率なども見ることが重要だと思いました。