さぷさんです。いろいろなサイトで新型コロナウイルスのデータをグラフにしたり、分析をしたりされていますが、感染者の累計データが多いように思います。
ですので、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県南部の直近の感染者分布がどのようになっているか、マッピングしてみました。
上の図に記載してある通り4月18日から4月20日までの3日間だけのデータとなります。発症から公表まで概ね2週間との事ですから、まだ緊急事態宣言が出る前の4月初旬の感染者のデータという事になります。
例によって都道府県のサイトからデータをかき集めて集計したのですが、それぞれ形式やフォーマットがバラバラで難儀しました。
都や県のデータ公表の内容について少しだけ言及しますと、東京都は集計しやすいCSVデータは充実している一方で感染者に関する細かい情報がなく、埼玉県は両方ともあり、千葉県、茨城県は細かい情報はあるものの、集計しやすいデータはなく、神奈川県は集計しやすいデータはあるものの細かい情報は市区町村のホームページにある場合とない場合があって、相当時間がかかります。
さて、まず東京都ですが、細かい情報がないので分析が難しいのですが、感染者が世田谷区、杉並区、練馬区を中心に広がっているように見受けられます。感染者の累計の傾向で行くと、新宿区、渋谷区、港区、品川区も多い訳で、直近の傾向としては山手線の西側のさらにもう少し西が主戦場になっているという事になるかもしれません。
世田谷区、杉並区、練馬区の合計の人口は約222万人で、新宿区、渋谷区、港区、品川区の合計の人口は118万人でほぼ2倍ですから、単純に分母としての人口の差が感染者数に表れているという事が言えるかもしれません。
次に埼玉県ですが、所沢市の感染者の多さが気になります。すべてを見れてるわけではないのですが、所沢市は高齢者の家族間感染の比率が多い様に見受けられました。もしかすると所沢市における高齢者間のコミュニティでの感染が他の市区町村よりも多いという事が言えるかもしれません。
千葉県で気になるのは高齢者施設での感染者です。佐倉市のケアハウスくつろぎ里、市川市の介護老人保健施設 市川ゆうゆう、松戸市のあきやまの郷などで所謂クラスターが発生しているようで、高齢の方が感染されています。また一方で大きなクラスター感染者を出した北総育成園のある香取郡周辺では感染者の拡大は抑えられているようです。
また、神奈川県も鎌倉市と藤沢市の感染者が多いのが気になりますが、藤沢市も高齢の感染者が多いようです。所沢市と同じような傾向があるかもしれません。
ですので直近の感染者で特に気にするべきなのは高齢者かもしれません。
もともと高齢者の感染者は多く、重篤化しやすいという事は以前から言われている訳ですが、このような状況になった時には弱い立場の方が最も悪影響を被る事が多いと思います。
具体的には老人、子供、障害者、持病がある方、妊婦の方などです。いわれのない差別や偏見も増えていると言います。私達には引き続き冷静で節度を持った行動が求められています。