雑記20220217
さぷさんです。書くことは業を背負うということでもあるかなと思ったりしております。
〈アンチ的な〉
僕が書いたエントリの中で、三びきのやぎのがらがらどんに関する書評があるのですが、数ヶ月前にやたらページビューが増えたので、掲示板に貼り付けられたなと思っていました。
そのことについて忘れていたところ、パソコンではてなブログのダッシュボードを見ますと、リンク元が参照できるのですが、ちょっと見てみましたところ、どういう文脈で参照されていたかというと「一ミリも同意できない」とか「タイトル見てブラウザバックした」とか、それはまあネガティブなご意見でした。
否定的な意見であってもハッとするような内容であれば傾聴に値するのですが、根拠が書かれてなかったり、一文を取り出して曲解していたりして、読解力がない状態でマウンティング取ろうとするとこうなるんだなというのをまさか弱小ブログの自分のエントリーで感じるとは思いませんでしたが、残念な感じでした。
知的に誠実な態度とは、相手の思想やロジックを理解し、自分の思想やロジックと対比の上で差異について議論する事だと思うのですが、世にある多くのクソリプに関する嘆きを見るとおそらく幻想なのかなと思います。
結局人は己の認識の範囲でしか世界を理解できないので、人はわかり合えないことがあらためてよく分かりました。
〈わからないと言えば〉
世の中分からないことだらけではありますが、一番当てにならないのは経済評論家の株価や景気の予測です。
専門家の予測で信頼できる分野と信頼できない分野の差は、その出来事に再現性があるか否かだというのが、ダニエル・カーネマンのファストアンドスローに書いてありました。
確かに経済は要因が絡み合った上での景気なり株価でしょうから、過去の経験がほぼ使えないとなると、結局は当てずっぽうで外れやすいというのは分かる気がします。
数ヶ月前までは、まだ米国株が好調だった訳で、こうなることがわかってたら僕もネットフリックスの株は買わなかった訳です。
〈やはりFIREの記事はなくなった〉
そんな中で、FRBの資産購入でノーリスクハイリターンの米国IT株に支えられていたFIRE界隈の皆さんにおかれましては沈黙は金なりの状態になっているのではないかと思いますが、本当にすーっとFIRE関係の記事がなくなったのはなんとも言えない趣があります。
年4%のリターンは多分夢のまた夢で、逆回転した中でどうされているのかお伺いしたいなと思います。
ちなみに僕はマイナス8%くらいの運用成績で、まだ二桁のマイナスには到達しておらず、実質勝ちだと思っています。
〈勝ち負けといえば〉
今は冬季オリンピック真っ盛りですが、羽生結弦選手の人気は凄まじいものがあるとあらためて思いました。
会見で印象的だったのが、「9歳の自分がずっと飛べと言っている」というご発言でしたが、羽生結弦選手はイマジナリーチャイルド(という言い方が適切かどうかわかりませんが、イマジナリーフレンドではないので、仮にイマジナリーチャイルドとします)と会話をしているというのが衝撃的でした。
何が衝撃かと申しますと、自分を叱咤激励する別な自分が常にいるということですから、自分の中だけで相当レベルの高いコーチングを実現してしまっているということなのだと思います。
本田圭佑選手もリトルホンダがいるという話でしたし、古市憲寿氏もイマジナリーフレンドと会話しているそうですから、世の中のトップにいる人の一部は自己との対話を繰り返す事で研鑽を積んでいるのではないかと思いましたが、圧倒的なパフォーマンスを発揮する人の思考形態を知ることが出来たのは良かったと思います。
こちらからは以上です。