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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

サブスク時代に求められる能力

さぷさんです。サブスクというと今っぽいですが、月極っていうと急に古くさくなりますよね。

さて、弊社ではMicrosoftのOffice365を使っているのですが、Teamsのウェブ会議でいつの間にか「挙手」というボタンが出来ていて、特に発言することはなかったのですが、押したくて仕方がありませんでした。バスの降車ボタンと一緒ですね。

サブスクリプションのビジネスモデルのうち、特にSaaSはいつの間にか新たな機能が追加されているという面白さがあります。

ただ、50歳以上のITリテラシー低めの方々はかなりOffice365を使いこなすのに苦労しているみたいで、彼らがWeb会議の進行役になった場合の進み具合の遅さとか段取りの悪さにはかなりびっくりで、資料を画面に映し出すだけで四苦八苦されたりしてたりしますから、新機能なぞ勘弁してくれというのが彼らの本音かもしれません。というか間違いなく本音だと思います。

若手は新機能もそつなく使いこなしますが、ITリテラシーの高低の分水嶺は40歳くらいかなと思います。

Windows95が出たのが25年前ですから、その時に高校生くらいで、大学に入ったらパソコンの授業があったというような年代から下については概ね問題ないのかなと思います。

そしてこういう新機能が出たときにまず使ってみようという好奇心が大切なのではないでしょうか。

また、Office365の各アプリケーションのメニューのボタンの位置もたまに場所が変わってたりする訳ですが、鬼ごっこと思うか、何故変わったのかという設計側の意図を推測するくらいの心構えが重要だと思います。

あと同一アプリケーション内に似た機能が存在していて、「これってどちらかでいいのに、なんで片方消さないのだろう?」と疑問に思うケースもあります。

大体そういうケースは複数のアプリケーション間で連携されていて、その設定を消してしまうともう一つのアプリケーションに影響が出てしまうからです。そういう事も裏読みして楽しむ余裕が大切です。

Microsoftでアプリケーションを開発している人はめちゃくちゃ優秀な訳ですから、我々は彼らの意図の範囲で動く事が賢明です。

そういう意味ではSaaSを導入するという事は、ITベンダーの思想を導入する事に他ならない訳です。

その思想が長期的には会社のカルチャーを変革させてしまうかもしれない恐ろしさがあると思うのですが、そこはあまり理解されていないように思います。

例えばMicrosoftの各種アプリケーションはおそらく共有と共同作業をすべきという設計思想で統一されていると思っているのですが、例えばOneDriveでリンクを作ると基本的に共有するというのがデフォルトになっていて、共有をしないようにするためにはチェックを外すとかそういう事をしないといけない訳です。

今の時代、Shareは無条件で是とされていますが、これは特定の思想です。

少し前まではグローバルによる国際分業が是とされていましたが、米中分断やブレグジットなどもあり、そうではなくなってきました。

もしかしたら長期的にはShareも是ではなくなる可能性はゼロではない訳です。

さて、話が少しずれてしまいましたが、プラットフォームを握った会社に抵抗する事は得策ではありません。

彼らの思想を理解して、その上で業務システムを構築し、一般社員としても使える機能を使いこなして新しい機能が出たらまず試してみるという姿勢が必要です。

好奇心と日々学習であるという心の構えが重要だと思います。

〈追記〉
Office 365は機能が次々と増えていくので、office 365の書籍は急激に陳腐化していきます。

「あれ、画面レイアウトが違う」というような事になると、初心者の場合はしんどいと思います。

Office365は本を買って勉強という感じではなく、まず使ってみて、分からなければMicrosoftや社内のコミュニティで質問というのが一番良いと思いますが、コミュニティでは分かりやすい質問をするというスキルも大切です。

ある程度のスキルがないとコミュニティでも中々相手にしてくれなかったり、場合によっては心無い言葉を投げかけられてしまう修羅の場でもありますから、ITリテラシーが低い人はこれからますます厳しくなるよう気がします。