Search Console

さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

子供>家>>>>>僕の健康>>>>>>>>僕自身

さぷさんです。最近引っ越しをしまして、嫁と子供二人との生活になりました。それまでは単身赴任生活が一年ほど続いておりました。

このような状況下ですから、東京=新型コロナウイルスみたいに思われている地方において、ネットよりもクチコミが光速で伝わる自宅には全く帰れず、家族よりもほぼ毎日配信をしているバーチャルyoutuberに親近感を覚えるちょっとアレな状況でしたが、個人的には日常が戻ってきました。

そんな中で、ほぼこの一年強を女手ひとつで子供二人を育てた妻にはさらに頭が上がらなくなってしまったのですが、引っ越しの中での妻とのやりとりと以前から思っていたことが一致したのでその事について久しぶりにエントリーを書いてみようと思います。

引っ越し準備をアレコレしていた中で、僕は家族よりもちょっと早く転居先に移動して生活していたのですが、妻が「引っ越し先に着いてからトイレットペーパーを買うのは面倒だから、買って持っていこうと思う」というご発生がありまして、そこで僕が「いやいや、先に転居先に住んでるからトイレットペーパーは買ってるよ」と言ったところ、「ああ、そうね」というやりとりがありました。

続けまして僕が「ほんとにパートナーに対して興味がないのねえ」とやや嫌味を言ってしまったところ、「あなたがほとんど帰ってこないから切れた電球を変えるとか全部自分でやらないといけなかったし、仕方ないでしょ」とピシャリと言われました。1ミクロンたりとも反論の余地はありません。

今を遡ること10数年前は永遠の愛を誓ったはずの二人ですが、人間の認知リソースは有限です。子供二人とグッドハウスキーピングに認知リソースを全振りして行使していたら、僕に残るものはないのも当然です。

それは僕も僕とて同じ話で、嫁が髪を切っても全然気が付かない訳でして、全く持ってお互い様だと思います。

そういう僕に塩対応(しつこいですが、お互い様ではあります)の嫁さんではありますが、単身赴任の時には料理を作ってクール宅急便で送ってくれる気遣いはしてくれていて、とてもありがたい話でした。

しかし、僕も自炊はするタイプなので、単身赴任寮の小さい冷蔵庫は既にパンパンな中で、泣きそうになりながら全部食べた昨年夏の出来事な訳ですが、僕の体調はとても気遣ってくれております。

ちなみに僕の母親も母親でたまに実家に顔を出しますと、帰り際に食べ物をいろいろ持たせてくれますし、妻のお母さんも食料品をかなりの頻度で送ってきてくれますから、たった3人の例ですが、女性はかなり食に対して認知リソース及び行動を割くような事になっているのかなと思っています。

やはり人類の長い進化の歴史の中で、狩猟時代は今日明日の食糧確保が最重要課題だった訳ですから、その行動原理は根強く残るという事ではないかと思っています。

ですので、日本では年間60万組くらいのカップルが結婚し、20万組くらいが離婚を選択しますが、夫婦はお互い興味がなくなるといいますか、興味の主体がおそらく本能に近いレベルで変化していくということを前向きに捉える必要があるのかなと思っています。

但し、我々は他人を思い遣る知恵を持っているホモサピエンスですから、自分の本能に近いかもしれないレベルでの行動原理さえ認識出来れば、是正の為の行動をする事が出来ると思うんですよね。

繰り返しになりますが、私達の行動原理の多くは、狩猟時代の名残を多分に引き継いでいますから、例えば旧石器時代は今から約3万8千年前から1万6千年前まで約2万2千年間も続いた中で、約4万年かけて人類が生きるために身に着けてきた行動の発露が嫁さんの行動である可能性は高いと思う訳です。

貧困などのニュースで大変痛ましいケースはありますが、相対的に見て人類史として稀見る平和で飽食な時代においてのミスマッチが発生しているとしたら、個人の責任に帰すのは難しいと思うんですよね。