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さぷログ

メーカーの人事部門で働いています。

人生で初めて見た名探偵コナンが「ハロウィンの花嫁」だった44歳のおっさんの感想

さぷさんです。ついに月イチ更新するかどうかのブログになってしまいました。

さて、僕は学生の頃はジャンプ派でして、尚且ミステリーは登場人物をなかなか覚えられないので謎解きで爽快感を感じることが出来ないという致命的な欠陥を持って生まれてきたようでして、名探偵コナンの履修は避けてきた人生でした。

しかし、GWの予定がほぼない中で、次男が「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」を見たいとせがんできたので、覚悟を決めて観に行ったところ、なかなか興味深かったのでそのことについて書いてみます。

基本的にはネタバレはしないようにしますが、少し触れる部分もあると思いますので、これから見ようとされている方はブラウザバックをお願い致します。

さて、僕の名探偵コナンの事前知識はコナン君が何か薬を盛られて小学生になってしまったらしい、以上!という圧倒的情弱なおっさんである前提となりますので、情報強者の皆様におかれましては承服しかねる的外れなことを書くかもしれず、そのようなエントリに耐えられそうにない方もブラウザバックをお願いしたいと思います。

さて、ここからが感想となります。

〈オープニングが助かる〉
オープニングのシーンでなぜコナン君が小さくなってしまったのかという説明が簡潔に流れた訳ですが、おそらく僕のような完全初見のお客さんを念頭に作られたの思います。よく理解出来て助かりました。製作者の方におかれましては、誠に感謝申し上げます。

〈20-30分に一回のアクションシーン〉
正確に数えていたわけではないのですが、だいたい20-30分に1回程度アクションシーンがありまして、またそのアクションシーンの出来がとても良いので見ていて飽きない映画でした。

てっきり謎解きミステリーかなとおもっていた中で、感覚的に一番近いのがミッションインポッシブルかなという感想でした。

とくにラストのあの状況でのアクションシーンはやはりどこか見たような気がしつつも、どうやって絵コンテ切ったのかしらと思うような複雑さと凝った作りでした。

〈恋愛モノ〉
ハロウィンの花嫁は恋愛モノの要素もあるわけですが、これは映画に限った話ではなく、単行本が101巻、映画がハロウィンの花嫁で25作目という化け物のようなコンテンツですが、サイドストーリーとしてキャラクターの恋愛にも力が入っているようで、その進展をファンは楽しみにされているようです。

〈熱血刑事モノ〉
ハロウィンの花嫁のインタビューをいくつか読んだのですが、その中で太陽に吠えろを参考にしたという下りを見たのですが、登場人物が熱く語るシーンがあり、熱血刑事モノの側面もあると思います。

ガンダム的な〉
ハロウィンの花嫁の重要キャラクターである安室透のCVは古谷徹さんでした。赤井秀一というキャラクターもいるようで、名探偵コナンガンダムを作中に取り込んでいるとのことで、初代ガンダム派の僕としてはなかなか嬉しかったです。

また、ガンダム宇宙世紀という架空の歴史があるわけですが、名探偵コナンもコナンサーガと呼んで差し支えないくらい歴史的な流れや人物の相関係数が複雑だと思います。

〈渋谷のね〉
ハロウィンの花嫁は渋谷が舞台なわけですが、ヒカリエや宮下パークなど、実在の場所が効果的に使われていますが、僕が大学生の頃に友達のマニュアル車に乗っていて、坂道発進に失敗してクラクションを大量に鳴らされた黒歴史が蘇ったのは誤算でした。

ドラえもん的な〉
コナン君がなぜドラえもん的なハイテクガジェットを使っているのかも冒頭の丁寧な説明で理解することが出来たんですが、今作でも四次元ポケットから出てきてもおかしくないガジェットが大活躍します。小さい子は見ていて楽しいと思います。

〈エンタメのごった煮〉
ということで、名探偵コナンがなぜここまで人気があるのか分かったような気がしてきたのですが、世の中の優良コンテンツをかなり遠慮なく詰め込んでいるように思います。ある時はミッションインポッシブルで、またある時は太陽に吠えろで、そしてまたある時はドラえもんである訳です。

それが借物になっておらず、名探偵コナンという枠組で成り立っているという稀有な作品なんだなと思いました。

テーマパークに例えるとディズニーランドではなくUSJって感じですね。

〈エンタメが現実を超えそうな、超えなかったような〉
本作は現在世界中敵になっているあの国との関わりが冒頭から提示されるのですが、映画作成段階ではまだそのような状況になってなかったと思われる中で、現実を先取りしていることに驚きつつ、現実のほうがさらに悲惨で上を行っていたということになんとも言えない気持ちになりました。

あと、ハロウィンの花嫁のエンタメとして極上の作品であることは間違いないと思うのですが、敵の信念とか、その資金は一体どこから出てるんだろうかとか、ちょっと気になると言えば気になりましたが、それをいうのは野暮というものかなと思います。

次男も満足していたみたいですし、観に行ってよかったなと思いました。はい。