「〇〇助かる」は私たちが身につけておきたい言葉
上のイラストは僕が描いた兎田ぺこらさまのファンアートです。
You Tubeには動画のリコメンド機能がありますが、僕のYou Tubeは猫、犬、獲物を捕食するアリ、ホロライブの切り抜き動画のリコメンドで溢れており、己の精神状態が心配されています。
さて、そんな中で僕はホロライブを箱押ししている訳ですが、たとえば兎田ぺこら様のライブ配信のコメント欄を見ていると必ず冒頭に「ポエム助かる」でコメントが埋め尽くされます。
ライブ配信を開始した事をツイートする文面が独特なのでポエムという表現なのだと思うのですが、ぺこら様がリツイートを頼むとして、ファンが「ポエム助かる」とは一体どういう事なのでしょうか。
おそらく、「我々の長がツイートされるのをリツイートという形で視聴者を増やす行為に参加できることが嬉しい」という野うさぎ達の感情の発露ではないかと感じている次第です。
ちなみに兎田ぺこら様ですが、「ここ数ヵ月、平均同接数は2万人前後だったが今月は2万8592人と大きく伸ばし、累計試聴時間も1億2854時間から1億8270時間に増えている」というとんでもない化け物配信者です。https://panora.tokyo/archives/13119
また、全然話は違いますが、この前神田明神に行った時に、ラブライバーと思われる方々が入り口の門で深々と頭を下げる様子を見て、リスペクトは人を礼儀正しくさせるのだなと感動しておりました。中には胸に手を当てて数秒お辞儀をしている敬虔なライバーを見た時には、「センパイ、、、、まじかっけえです。」と思わず呟かずにはいられませんでした。でもなぜガチ目のセンパイ方は黒が基調のちょっと尖り目の服を着られているんですかね。。。
ええと、話がややずれました。「〇〇助かる」の話でした。「〇〇助かる」のコメントはいろいろな場面で遭遇する訳ですが、「くしゃみ助かる」というものもあります。
ホロメンが「ごめん、くしゃみでる」と言いながらくしゃみをすると、このコメントが溢れ、場合によってはスパチャまで投じられる訳ですが、くしゃみでお金が稼げていいなと思うよりも、ライブ配信で数千人から数万人に一挙手一投足を見られ、炎上に気を付けつつ、ソロ配信では自分で全責任を負い、同時視聴者数やいいねなどで他のVtuberと常に比較されていると思うと、そのプレッシャーたるや相当だと思うんですよね。
そうですね、また話がずれました。「ポエム助かる」は分かるとして、「くしゃみ助かる」はどう理解したらいいのでしょうか。くしゃみで得をするというのは通常考えにくいものです。
おそらく、ライブ配信というのは全世界に配信されている訳ですから、比較的公の行為であると言えると思います。言葉遣いとか、進行とかを決めて配信しているであろう中で、ファンはいわば押しのかしこまった配信内容を見ている訳です。
そんな中で不意に出てしまうくしゃみというのは、予定されているものではありませんから、油断したプライベートに近い所を見せてくれるといったちょっとしたサプライズであり、いろいろ捗るので「くしゃみ助かる」のコメントで画面が埋め尽くされるのではないかと思います。
「押しにキスをしたら、熱かったが固かった」「おれはスマホを握っているのではない、彼女の手を握っているのだ」などという、ちょっとおまわりさんこっちですみたいな人もいないではないですが、基本的にはやさしい世界が広がっています。
さて、話は全く変わりますが、仕事でメールのやりとりをする中で、感じのいい人とそうではない人がいます。
感じのいいメールと言うのは、簡潔な文章の中にもこちらへの気遣いが文面に現れるような内容です。
そういう人には早く返信したいと自然に思うのですが、そういう人の多くが「〇〇して頂けると大変助かります」とか「大変助かりました」という表現を使用している気がします。
「助かる」というのは、自分の状態を表現しつつ、相手をリスペクトする気持ちも入った言葉です。
同じような依頼でも、「出来るだけ早く対応をお願いします」だと、「はいはい」という気持ちになってしまうものです。
世の中は分業で出来ています。コンビニで気軽に商品が買えるもの、郵便や宅配便がほぼ翌日に届くのも、エンタメで楽しませてくれるのも、分業で世の中が成り立っているからです。
自分が助けてもらっていて、また自分は誰かを助けている事もあると思うと謙虚になれると思うんですよね。
「〇〇助かる」はいろいろな場面で使う事が出来るよい言葉だと思います。